殺人キラーマシンじゃないんだからと言うお話
昨日、父の会社のサービス部隊の面々がひとつ大きな仕事が終わったので、渋屋本店で打ち上げをしてくれた
俺は別件の飲み会があったので終わりかけに合流したのだけれど
殺人キラーマシン1人目
「あのー渋屋本店ですがご予約の時間にまだ来られてないのですが」
「は?」
「ご予約の時間にまだ来られてないのですが」
俺はお店の様子をモニターで見ていたので到着してるのを知っていて
「いや、いるで、俺モニターで見たもん」
「あ、わかりました」ガチャ、みたいな
心が全く通ってなくて
依頼を受けた仕事は必ず実行する「殺人キラーマシン」かと思った
殺人キラーマシン2人目
「飲み放題終了です」
表情が無表情で
依頼を受けた仕事は必ず実行する「殺人キラーマシン」かと思った
殺人キラーマシン3人目
最近入った若手がお酒に弱かったらしく
トイレに吐いてもう1人の社員が介抱していたのだけど
その景色を眺めるその姿は
殺人現場に立ち尽くす「殺人キラーマシン」かと思った
愛がないねん
渋屋の経営理念は「飲食は最も身近なクリエイティブ」
いくつかの意味があるけど、その一つは
「(飲食は最も身近なクリエイティブ)一人一人がクリエイティブに考えてお客さんに喜んでもらえる行動をしましょう」
そのために必要な基本的な行動指針が「笑顔と元気」
1人目の電話の殺人鬼の場合は
まず、現場でご予約のお客様かどうかの確認がとれてない
来店時でも着席後でも聞かないとダメでした
その後予約の電話にかけるにしても
お客さんにスタッフの笑顔が電話越しに見えるくらいの笑顔と元気でやってほしい
2人目の飲み放題終了の殺人鬼の場合も
「(私としては延長してもっと楽しんでもらいたいのですが)2時間となってしまいました延長どうされますか?」
と笑顔と元気で伝えてほしい
3人目のトイレの殺人鬼の場合は
「(居酒屋ですからこんなこと日常茶飯事です)全然大丈夫ですよ、もし時間かかりそうでしたら従業員用のお手洗いに移動されますか?」
と、笑顔と元気で気持ちよく対応してほしい
他のお客さんも見てるんだから笑顔で掃除してほしい
自分はどのように行動すべきか?とか
自分の仕事は?とかやることはちゃんとやらないといけないとかそんなことはどうでもよくて
僕らは「お客さんに満足してもらうために働いてる」
その対価として料金を頂き、お給料を貰えてる
渋屋が○貴族になりそうで怖かった夜でした