シブログ4269

飲食店を始めたての頃
ボクもまだ28歳とかで
飲食の経験もなく飲食業というものにも無知で
いろいろ苦労しました

おしぼりを手渡しせずにテーブルに置いたらキレられたり
お茶漬けに漬物ついてなかったらキレられたり

あんときのあいつの顔は一生覚えてるけど
まあ、とにかくシロウトということで
なめられたり

こっちも必死に飲食店になろうと真似したり
いろんな店回って真似したり

でも、当初全然うまくいかなくて

そんな頃思いついたのが「はなれ」でした

ちょうどとなりの区画が空いていて
鍋シーズンだったので「ちゃんこ鍋」

でも人数もかけられないので
余ってた家庭用の冷蔵庫おいて
テーブルはビールケースにベニヤ板

「勝手に宴会!渋屋のはなれ」

コレがめちゃくちゃ売れた
当時は配達とかもよく知らなかったので
スタッフは毎日持ちきれないくらいの白菜を買ってきて
仕込みして鍋セットしてほっておく

お客さんはその自由度を喜んでくれて
こっちはサービスしてないのに
「ありがとうごちそうさま!」って帰ってく

今まで飲食店の真似ばかりして
うまくいかなかったのに
アイデアひとつでお客さんがこんなに喜んでくれる

飲食の満足度はいろいろある事を知った事件でした

高い技術で価値を提供する飲食店
便利さで価値を提供する飲食店
価格で価値を提供する飲食店

ボクらはどんな価値を提供する
プロフェッショナルなんだろうか?

ボクらだからできる価値はなんだろうか?

飲食店って参入障壁が低いから
似たような店が増えてしまう

前に努めたメニューをほとんどそのままに店作ったり
どっかで見た店そのままやったり
例えば「バルの作り方」みたいな本も売ってるし

そんな店より
「お客さんの事真剣に考えて」
店を作ったほうが絶対に楽しい

でも、どんなにアイデアが良くても
それを売るスタッフが良くないと売れない

だから渋屋は
お客さんの事を考える「ゲストイン」の気持ちと「笑顔」を
スタッフ教育の第一と考え

僕らの考えるアイデアにのせて欲しい

そう考えています

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